日々雑感

思いつくまま、気のむくまま

ホロコーストの作品展を成田市の純心寺で開催

村田茂樹さんが、福山の「ホロコースト記念館」の遺品を

日本画に描いた、作品展が千葉県成田市

純心寺

http://www.geocities.jp/junshinji48/

で開催されている。

ホロコーストの遺品に対峙して、日本画家のフィルターを

通した作品。

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キリスト教から仏教へのフィルターも通した。

ホロコーストの事実」に対する記事もネット上にある。

ドイツでは、「ホロコースト」に関する歴史認識に関する法律も

ある。

私が、知る限りでは福山の「ホロコースト記念館」、日本画家の

村田茂樹さん、画文集を発行した小川孝信さん、

純心寺の曽我住職。

皆さん、平和教育に真摯に取り組まれその結果として活動を

行われている。

戦争は悲惨なもので、その事実を直視するとあまりに刺激が強い

昨年の終戦記念日に放送されたNHKの特番では、ガダルカナル

戦場で無くなった遺体の写真がいくつも放送された。

戦争体験が風化しつつあり、戦争美化への警鐘として、

悲惨な映像を流したのでしょうが、TV放送で見ることのなかった

経験です。

ホロコースト記念館」には直接的には悲惨なものは無いように

思います。小さな子供の靴であったり、お母さんが編んだ毛糸のセーターであったり、遺品が主に展示してあります。

広島の平和記念館で見る、被爆して逃げまどう人達の絵、写真、

人形のような、リアリティはありません。

しかし、遺品が語りかけてくる平和への願いが伝わってきます。

ホロコースト記念館」はエデュケーションセンターと別称される

とおり、平和教育の施設でありその展示です。

感受性の高い人は、その遺品の前で涙されます。

この平和への思いが、宗教の宗派を超えて伝わって、

福山の地から遠く離れた、千葉県成田市で、それも

仏教のお寺で開催されている事に、

平和教育の、今後の方向性を見いだしたような気がします。

同時に、仏教としてのお寺の檀家さんとの関わり方、

地域との関わり方の先駆けとなる事例になっていると

思います。お寺の復権です。

日本の仏教は平和なおとなしい教えです。

この混迷した世の中でお寺のスペースが重要になっています。