日々雑感

思いつくまま、気のむくまま

アリコの情報漏洩問題

金融庁は、まったく指導に入っていないのでしょうか?

どうも、今まで日本の金融に圧力をかけてきた、アメリカの会社なので、腫れ物に触るような対応しかできないのでしょう。

まして、世界同時不況の、ババつかみをしたAIGグループ企業ですし、ゾンビと揶揄されたように、企業の存続に不確定な要素が拭えず、対処に苦慮している状況としかコメントできません。

どうも、この会社の、事件発覚後のプレス発表は、充分納得のいく説明がされないまま、通販事業のTVCMや、新聞広告を再開した事が企業責任として、あまりにまずいと言わざるをえません。

私が懸念した、アメリカの基幹データーからの漏洩という、

アメリカが舞台でなく、データー処理を委託していた中国の

企業内で発生した問題らしいとの、報道が出てきました。

あくまでもらしいとのコメントです。

コストダウンの為に、中国へ業務委託を行い、

中国から保険会社のデーターベースにアクセスが可能な状況にあったようです。

個人情報の管理の塊とも言うべく、保険加入者のデーターが、

コンピューターのネットワークを通じて、世界中に散在していまう

可能性を秘めた事件と、とらえれます。

製造業がコストダウンで中国や新興国へ工場を移したように、

コンピューターのデーター管理のコストダウンで、

業務を中国へ委託していたんですね。

保険ビジネスが、コスト優先のデーター処理ビジネスになってしまっていたのですね。

代理店を通じた保険勧誘から、TV、新聞等をつかって、

マスマーケットで一挙に募集する直販マーケット、

収縮傾向に入った、日本マーケットから、新興国の中国へ

軸足を移して、今後の成長マーケットの基盤を作ろうとした

過程で、今回の事件は発生している。

何度も書いているが、ジャパネットたかたは、今回と同様な個人情報の漏洩事件が発生した時、すばらしい対処をした。

生活提案企業として、ユーザーとの信頼回復を最優先して、

事後処理にあたっている。

それに引き替え、アリコの場合は、責任者不在とも言うべき、

後手後手の対応で、社会的信頼を失墜してしまっている。

信頼回復より、被害をお金で解決しようとして、

問題が解決していない状態で、通販再開を急いで

今の、状態にある。

一生懸命信頼を築いてこられた代理店の方々が気の毒です。

アリコは、保険業務をマスマーケティングでとらえて、

いかに効率よく市場からお金を集めるかに特化して、

本来の保険の趣旨を忘れたように見えてしまう。

一番人に近いところでビジネスが展開されなくては

いけない、保険業界において、一番、人から遠いところで

システムだけが動いている状態。

病めるアメリカの実情は想像以上に深刻化もしれない。