時代は廻り、時代は変わる
100年に一度の不況と言われながら、日本の株価は少し戻しているようです。昨日、日本の美術界の流れが変わる瞬間に立ち会いました(ちょっと大げさ?)バブル崩壊後(この言葉ももう古い)土地や株価も大きく落ち込みました、当然美術界もその影響を受けないはずはありません。歴史的な名作は億単位の値段が付いていました。
作品としての評価はもちろんですが、他の要素もありました。
いかに高値を付けるかが、美術界の常識?でしたが、
本当にそれでいいのでしょうか?
今、いろいろな物がネットオークションを利用して取引されています。このオークションで付く値段が、よく言われる市場相場です。
美術品の相場が動いています、それも激しく。
一時の価格の数百分の一や数千分の一といった物もあります。
土地や、株価の比ではありません。
作家が描いた本物であれば、作品の善し悪しや、保有する人の
想いで価値が決まる事も理になかった事です。
ネットオークションを利用する事で、欲しい物が身近に手に入る。
そこには、市場が決めた相場観があります。
作家にとっては厳しい事ですが、作家の評価は時代とともに変わります。本物は時代を超えて評価を上げて行くでしょう。
敢えて、権威や肩書きに頼らず、一般消費者の目で値段を決めていく、大胆ですが古い体質の業界からの脱皮を図る大きな決断を
O氏はされました。新しいマーケットと新しいお客様が増えて行くことを祈念いたします。
いい物はいい、本物を見極める目を持つことですね。